今週も先週に引き続き、「加住地域」に残るもう1つの戦国山城を紹介致します。
北方に秋川が流れる加住丘陵の断崖上に位置する『根小屋城跡』(別名:『戸吹城跡』)ですが、主郭部周辺は変形が進んでいるため、縄張の詳細が把握しにくく謎が多い山城です。
小さな平山城タイプではありますが、残存する堀や土塁の跡からは、自然の要害を最大限に利用していたことがうかがえ、少人数でも効率的に守れるよう工夫された山城であったといえます。
「根小屋城」あるいは「根古屋城」や「根城」という名称は、城郭ファンにはお馴染みの城郭用語だと思いますが、その用途や語源についても定かではありません。
今後もっと多くの方に認知され、研究や復元が進み、いろんな謎が解き明かされるのを期待したいと思います。